想故迎新的設計論 -故きを想い、新しきを迎える建築-
メタボリズム建築が活発化した背景には高度経済成長期があり、建築家が未来への展望を予測し、様々な構想を行っていた時代であったが、メタボリズム思想が提唱された当時と現在では、人口や経済状況が真逆になっている。
メタボリズム建築にはアンビルドの構想が多い中、新陳代謝できる仕組みを視覚化し、デザインした黒川紀章の中銀カプセルタワービルにフォーカスを当てる。25 年に 1 度交換され、200 年間維持されるというコンセプトをもとに建てられたが 1 度も新陳代謝することなく解体されたことを受け、メタボリズム思想を再認識し、黒川紀章の思想を含め、新たに想故迎新的設計論を提示し、現代に適応できる仕組みを提案する。
パネル、模型、梗概