中部地方の民家の懸魚に関する研究
懸魚とは、屋根に下っている妻飾りで、火除けのまじないの意味も込められています。代表的なものは、蕪懸魚(かぶらげぎょ)、猪目懸魚(いのめげぎょ)、梅鉢懸魚(うめばちげぎょ)、三花懸魚(みつばなげぎょ)です。調べる中で、社寺建築に懸魚が取り付けられることが多いのですが、民家にも取り付けられていることが分かりました。 本研究は、中部地方の重要文化財に登録されている民家に着目し、民家の懸魚の形態やデザイン、地域性などの特徴を明らかにすることを目的としています。また、中部地方は日本海側・太平洋側、海岸部・山間部、工業地帯・農業地帯など多様な風土・文化を持った地方であるため対象を中部地方としました。
論文、梗概、パネル