タイロッドを用いたCLT耐力壁に関する研究
近年、非住宅木造建築物を対象とした高耐力耐力壁の開発が活発に行われている。昨年度は、中高層木造建築物に用いることを想定したCLT+タイロッドの耐力壁を提案し、高い耐震性能が実験より得られ、タイロッドの有効性が確認された。本年度は、高い耐震性能を保持したまま施工性をも向上させた接合部の仕様を提案し、耐震実験を行った。また、接合部の剛性が耐力壁の荷重変形関係に与える影響を明らかとするため、解析も実施した。実験と解析から耐力壁の柱脚部めり込み剛性が荷重変形関係に大きく影響を与えることが確認された。
論文、A1パネル2枚、梗概