色弱者の空間イメージに対する壁紙のあり方
本研究の目的は色弱をもつ人も楽しめる空間の提案をすることである。色弱は男性では20人に1人がもつとされ、非常に身近な障害であると言える。壁紙はベースカラーとして空間の8割を占めることから、色弱者に与える空間イメージへの影響が大きいと考え調査対象とし、壁紙の色や模様、素材についての調査を行った。インテリアコーディネートの観点では色弱者の見える色が一般論とは異なること、壁紙の色よりも模様や素材感の選択が色弱者の空間イメージの伝わりやすさに関係があることが明らかとなり、それらに配慮した提案を行った。
論文、A1パネル2枚、梗概