年齢によるネックラインデザインの調和度の差異
現在、日本では高齢者比率が年々増加している。令和2年版高齢社会白書によると、2065年には高齢化率38.4%で国民の約2.6人に1人が65歳以上となる社会が到来すると推測されている。高齢化率が上昇し、超高齢社会に突入した日本において、中高年女性を「ファッションを楽しむ消費者」の対象として捉え、美しい着装を目指した中高年女性のための衣服を充実させていくことは、アパレル市場の活性化へと繋がると考える。そこで本研究では、「oldify」と「i-D Fit」で試料を作成し、視覚評価実験を行い、ネックラインデザインのイメージに関与する要因を明らかにした。研究の結果をもとに、ワンピースと襟の制作を行った。
ワンピース(1110㎜×1000㎜×460㎜)、襟1(150㎜×260㎜×10㎜)、襟2(230㎜×430㎜×10㎜)、襟3(210㎜×265㎜×10㎜)、襟4(200㎜×350㎜×10㎜)、襟5(80㎜×220㎜×10㎜)、生地5(シャンタン、タフタ裏地、ベロア刺繍、ジャガード、ファンシーツイード)、コンシールファスナー1本、ボタン3個、スプリングホック5つ、ベロアリボン、作品論文、A1パネル2枚、梗概