ベビーカー熱中症に及ぼす着衣の影響に関する研究
近年、社会問題のひとつとして地球温暖化やヒートアイランド現象が挙げられている。ベビーカーに乗車している乳児は健常者や成人と比べると体温調節機能に欠けているため熱的な適応力が低い。さらに、地面との距離も近く地表面からの照り返しの影響を顕著に受けるため、温熱環境への防御対策が必須である。そこで、本研究ではベビーカー自体を乳児の着衣の一部と見做し、ベビーカーの着衣面積増加率fclや着衣熱抵抗Iclを乳児人体モデルやサーマルマネキンを使用して明らかにする実測を行った。