低風速時におけるベビーカー乗車乳児人体の強制対流熱伝達率に関する研究
本研究では、ベビーカーに乗車する乳児におい て、風通しが悪く熱や湿気がこもった状態を想定した、低風速域での対流熱伝達率を明らかにすることを目的とした。大人は、乳児の体感温度が快適かどうかの判断ができないため、乳児の熱収支の推定ができないといえる。本研究は屋外環境における乳児の熱収支を推定できるように経路別熱収支の対流による熱損失量が算定できるようにすることが目的である。限定的な人体係数値ではあるが、目標数値として意義深いと考える。乳児の熱収支を明らかにすることができなければ、ベビーカー熱中症の危険性を予見することはできない。明らかにされていない環境要因を解明し蓄積することは重要な課題である。