現実と虚構 – The world is made of Real and Fake –
現在私たちの世界はデジタル社会であり、「現実」と「虚構」の2つの世界から成り立っており、「現実なのに虚構」という新しい世界の在り方が生まれた。コロナ禍によってより2つの世界の境界線が曖昧になったことで、本来のモノの価値が薄れつつあると感じた。ここから大好きな本で、夢と現実が混合された世界を描いたルイス・キャロル作「不思議の国のアリス」を想起し、相反する世界を表現しようと考えた。オートクチュール特有の立体裁断を用いて、衣服の美しさを表現したモノとしての価値を見出せる衣服の設計を行い、独自の感性や世界観を落とし込んで見る人を魅了させる、4年間の学びの集大成に相応しい衣服を制作した。
作品概要(ビスチェ&パニエのセパレートタイプ式ワンピース) ( 身長160㎝モデルでパニエ部分が直径1m弱の大きさ)、主な材料(ジャガード、チュール、カラーブロード)、作品論文、パネル、梗概