リンゴの剪定枝を用いた節水染色
生産目的のリンゴ栽培において、剪定された枝の多くは焼却処分されている現状がある。また、環境負荷の低減を考慮し、リンゴの剪定枝から得られる抽出液を用いた節水染色をテーマとした。チタン、アルミニウム、銅、鉄で15分間先媒染し、30分間常温で染色を行った。その際、浴比を1:10から1:30まで5段階に変化させ、さらに振とうを加えての実験も行った。結果として、媒染剤の種類によって、橙や茶色などの色を得ることができた。媒染剤によって、染着機構が異なるため、色の制御が難しいものがあった。また、浴比をあげたり、振とうを加えたりすることで、淡色化するが、色ムラの少ない染色ができた。
論文 パネル 梗概