ラクトン類の収着加工
従来の香料加工は、繊維表面に香料分子を含んだ接着樹脂等を加工することで行われています。本研究では、桃様の香りにより市場ニーズが高まりつつあるラクトン類を、分散染料の染色方法を応用して繊維に加工しました。香料加工後の洗浄により、繊維表面に吸着した香料を除去し、繊維内部に吸収されている香料の存在を、重さによる収着量の確認と、熱重量分析の2種類の方法で確認しました。従来の香料加工とは異なり、繊維内部に香料が吸収されているため、香料は室温付近では蒸散しないことが明らかとなりました。
論文、パネル、梗概