縦圧縮したLVLの応力緩和・劣化促進に関する実験的研究
プレストレスを与えた木質ラーメン接合部の応力緩和を想定した部分試験体による応力計測を前年研究と併せて、約670日実施した。開始から約390日後のLVL挿入試験体は、初期軸力の0.71、0.75倍の残留軸力を維持しており、前年研究から継続して高い軸力を維持していた。新たに行った増締実験では、増締後280日の時点で増締前の280日目より高い残存軸力を保持しており、LVL挿入試験体の残存軸力比が0.91、0.97と最も高かった。また、事故的水浸りを想定した木質ラーメン接合部の劣化促進実験を約110日実施した。LVL挿入試験体(アカマツ)が初期軸力の0.66倍の残留軸力を保持しており、前年実験のLVL挿入+縦圧縮試験体と比較すると1.30~1.47倍の残存軸力を維持していた。
論文、A1パネル2枚、梗概