3次元人体形状の姿勢を中心とした体型の特徴と衣服パターンとの関係
現在、多くの消費者に利用されている既製服は、不特定多数の人が着用することを前提に衣服を作るため、個人の様々な体型に合わないことは周知の通りである。パターン設計で、一般的に多用されているバスト寸法を基本として各部位の寸法を割り出す方法である胸度式作図法は、操作が容易で便利であるが、肩などの細かい寸法は使われていないので前肩などの姿勢に関する体型の特徴がある人は補正が必要になってくると思われる。本研究は、成人女子約1200名の3次元人体形状を用いて、全体・部分体型、姿勢に関する感性的イメージ評価とバスト、ウエスト、背丈を用いて、B式原型を自動製図したパターン寸法と対応すると考えられる人体寸法について、肩部を中心に差の比較を行い、その両面から検討を行った。
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