西陣織の物理的性質に関する研究
西陣織とは、京都(西陣)で生産される、先染めの紋織物の総称である。昭和51年に国の伝統的工芸品に指定された。紗や羅といった透かし生地や二重構造の風通といった多彩な織り方が発達しており、大量生産されるのではなく、多品種少量方式が特徴である。
西陣織の品種は綴、経錦、緯錦、緞子、朱珍、紹巴、風通、もじり織、本しぼ織り、ビロード、絣織、紬の12種類ある。本研究は、帯に使用される西陣織の品種について明らかにして、その違いによる接触冷温感や圧縮特性、通気抵抗などの物理的性質の違いを明らかにすることを目的とする。
パネル、梗概