ポストテンションを用いた木質構造接合部及び部材の耐震性能に関する研究
小断面の集成材にポストテンションを導入した部材の耐久性に関する促進処理実験と、耐震性に関する実験及び解析を行い、その耐久、耐震性能を確認した。促進処理実験より、鋼材の軸力比が時間の経過と共に小さくなり、約280日後の軸力比は約0.4-0.7程度と、高い値を保持していた。耐震性に関する実験より得られたモーメント-変形角関係を接合部を剛接合とした際の計算値と併せて示した。その結果、ポストテンションを与えた柱-梁接合部は高い初期剛性を示し、ポストテンションの有効性が確認された。解析を行ったところ、解析値の初期剛性は、実験値と概ね良い一致を示した。
論文、A1パネル2枚、梗概