ホルムアルデヒドを遊離しない綿のプリーツ加工
ホルムアルデヒドを遊離しない加工剤使用への転換に着目しました。プリーツ加工において、綿100%織物の場合、要求性能の充足は困難とされています。そこで、本研究では二つの要素技術の検証を行いました。遷移金属塩とアミン化合物を含む一浴型精練漂白助剤の適応では、セルロース分子間水素結合の切断が確認できました。ポリカルボン酸系架橋剤においてはセルロース分子間の架橋結合の形成によってプリーツ保持性が向上しました。ともにセルロース分子間の結合が織物折り目の変形に大きな影響を与えていることがわかりました。
論文、パネル、梗概